神戸市立東須磨小学校での「教員いじめ」が問題になっています。
元教員として、この問題にはどうしても触れざるを得ないと思ったので、
今日の「教員いじめ」の問題について書きたいと思います。
いじめではなく犯罪
神戸市で起きた教員いじめ問題、これは「いじめ」とか「教員の不祥事」とかいう次元の話ではなく犯罪行為です。
集団暴行、器物破損、脅迫、強要、セクシャルハラスメント。
これはただの犯罪。
しかも集団で、長期間にわたって行われていた極めて悪質なもの。
教育委員会とか校長が対処すべき案件ではなく、即警察案件です。
教育委員会は聞き取り調査をしているとかなんとか言っていますが、
そんなことよりいますぐ警察に被害届を出させてほしい。
マジメにやっている教員からしたら迷惑以外の何物でもないです。
犯罪者はゼロにはできない
どこの世界にも、どこの地域にも、どこの集団にも、
どうしても一定の確率で犯罪者は出てきてしまいます。
犯罪を犯しかねない人を事前に、完璧に排除することは不可能です。
これは教員の世界でも同じ。
どんなに研修を積んでも、採用方法を工夫しても、
どうしても一定の確率でサイコパスの人が入ってきてしまいますし、
犯罪行為をしてしまう人も出てきます。
これは100%はなくせません。
今回の事件は教員同士のいじめということで、注目を集めていますが、
これはどこの組織でも起こり得る問題だと考えます。
教員同士のいじめはある?
他の学校でも教員同士のいじめはあるの?
…と興味のある方も多いと思います。
ハッキリ言って教員間のいじめがある学校もあります。
ただ、今回のような集団での、ここまで悪質ないじめは聞いたことはありません。
多くの場合、ちょっと人格に問題あるんじゃないの?という方が、
一方的に若手の先生にたびたび怒ったり、特定の人と口を聞かなかったり、
という程度のものです。
そして、多くの場合、そういう加害をする先生は注意しても聞かないので、
管理職も周りの先生も手を焼いています。
私もチームを組んでいるのに、無視されたり、業務の内容を教えてもらえなかったりした経験はあります。
でも、それは教員だからどうこうではなく、その人の人間性の問題と考えていました。
今回のような悲惨な事件が少しでも減ることを祈っています。