10ヶ月前まで中学校の教員でした。
なんだかずっと昔のことのような気がしますが…。

教師というのはとても高度な専門職です。
専門職というはしっかりしたスキルを持ち、状況を正しく判断し、自分のスキルを使って、状況をよくしていくことができる人のことを言います。

教育評論家顔負け

「教える」「育てる」って、明確なスキルがなくてもできます、

そのため、誰もが
「ゆとり教育なんて言ってるから今時の若者が…」
「子供にはもっと我慢させないと。最近の子はわがままだよ」
などと、教育評論家顔負けの持論を展開します。

 

専門家としての意見

しかし、それは個人的な体験から来た主観であって、専門家としての意見ではありません。

例えば、何百人も子供を育てたことがある人なら、
「こうすれば子育てはうまくいく!」
と、断言することができるかもしれません。

しかし、1人2人東大に入れたからと言って、その人の教育が良かったとは言い切れません。
遺伝、家庭環境、教育環境、塾、人間関係、経済面など、そこに影響を与える要因はたくさんあります。
そしてそれはあくまでも個人の体験、数ある事例の中のひとつの事例に過ぎません。

 

教師は専門職

風邪をひいたら病院に行きます。
そして、処方箋をもらい、薬を飲みます。

「私も息子の風邪を治した経験があるから一言言わせてもらうけども」
なんて言いません。

教育や学びのことで困ったら教師に相談する。
そして、家庭と学校と協力しながら、子どもを良い方向に導く。
それがあるべき姿なんじゃないかなと思います。

 

教師もスキルを磨くべき

しかし、今、多くの学校は保護者からの強烈な『不信感』に悩んでいます。

「それで本当に大丈夫ですか?」
「先生はちゃんとやってくれているのか?」
「前の先生の方が良かった」

そんな声が毎日のように聞こえてきます。

それはある意味で教師の側にも責任はあります。

不祥事は(無い方が良いですが)どこの会社でも、どんなに優秀な人を集めても起こり得ることなので仕方ないとしても。

子育ての延長とか、スポ根魂=部活の延長で教育にあたっている教師が多いのです。

愛情、熱血、情熱。

それは大切です。
でもそれだけでは子どもたちから人気のある近所の名物おじさんと同じ。

教師として、どんなスキルを持っているのか?
そして、それを使ってどのような処方箋を書き、何ができるのか?

それを教師自身が明確に持つことが大切です。

そうしないといつまで経っても教師が専門職として認められることはないでしょう。

 




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