『売り込み』がすごく嫌われる時代になってきました。

「当社の商品はこんなに良い性能!こんなにお得!今なら20%割引!良かったらおひとついかがですか?」

こんなメッセージが送られてきたら即ブロックするでしょう。

では、優秀な営業マンやリーダーは、お客様(相手)に行動をうながすためにどんなことをしているのか?

それは「Why(理念)を語る」ということです。 

 

サイモン・シネック『Whyから始めよ!』

サイモン・シネックはアメリカの人気コンサルタント、講演家です。

彼のプレゼンのTED動画『優れたリーダーはどうやって行動を促すか?』は世界中で視聴されています。
(この記事の下の方にリンクを貼ってあります)

 

サイモン・シネックのゴールデンサークル 

120630 Golden Circle

彼が提唱しているのがこの図。

『ゴールデンサークル』と呼ばれます。
彼の主張を図式化したものです。 

What

普通の人は自分が「何をやっているか?」(what)は理解している。
例えば、「自分は家をつくっている」…とか。 

普通の営業マンは商品の「何?」を売り込む。
例えば、「この商品はこういう特徴があって、こんな素晴らしい商品です」 というように。

How

少し賢い人は自分が「どうやるか?」(How)を理解している。
例えば、「こういう工法で、こういう手順で家を建てる」。

少し優秀な営業マンは商品の「どうやって?」を理解しているので、
「この商品はこういう風に使うと、こんなメリットが得られます」と売り込む。

Why

優れたリーダーは「Why?」=なぜ?=理念を理解している。
そして、そこから語り始める。 

例えば、アップルは
「私たちは…世界を変えます」
と語り始める。

決して「こんな素晴らしい新商品ができました。こんな風に使えます。おひとついかがですか?」とは語らない。

 人を動かすためには、まずWhyから語り始めなさい。

…というのが、彼の主な主張です。

 

キング牧師のスピーチ

I have  a dream.(私には夢がある)

 

キング牧師のあまりにも有名なスピーチです。 これがもし、

「I have a good plan.(私に良い計画があります)」

だったらどうでしょう?

 きっと、あれほどまでに多くの人の心を打つことはなかったでしょう。
むしろ打算的な人だという印象すら与えます。 

 優れたリーダー、人をインスパイア(影響を与える)するリーダーは、まずWhyを語るのです。

そして、Whyを徹底的に語り続ける。

そうして、影響力を増していくと、そのうち、周りの人がHowやWhatを考えはじめます。
優れたリーダーは普通の人とここが違う のです。





LINEでお友達登録してくださった方に、教育・ビジネス・心理学・速読関係のちょっとためになる情報や著者すぎやままさかずのセミナー・イベント情報を先行して配信しています。

↓からぜひご登録ください。
友だち追加

(うまくいかない場合はLINEの友だち追加画面から『@zbp5925q』で検索!)