中学校教員として勤務した13年間、多くの不登校生徒と向き合ってきました。

その中で学校に来れるようになった子もいますし、ほとんど会えないまま卒業を迎えた子もいます。
また、学校に来れなくても自分の希望の進路に進め、今、社会人として頑張っている子もいます。

そんな中で不登校について、あまり知られていない、けど問題の解決につながるかもしれないなと思う4つのポイントを紹介します。

本人は現状を客観視できない

例えば、ネグレクト(育児放棄)状態で、保護者が洗濯も掃除もしてくれない。
朝起こしてもくれない。もちろん学校に行かせることもしない。
でも生徒本人はそれが当たり前の状況なので、辛いとも思っていない。

また例えば、長期間不登校状態にある生徒が
「自分は今は学校に行っていないけどいつでも行ける。勉強も自分でしている。将来は良い大学に行って安定した仕事に就きたい」
と言うようなケースもあります。

子どもは現状を受け入れる力が強く、逆に現状を客観視する力が弱い(客観視するだけの見識がまだない)ことが多いです。
そのため、大人との間に認識のズレが生じやすいです。

誰かを責めても解決はしない

子どもが不登校になると、「私が悪かったのかも」と自分を責めてしまったり、逆に「いじめられているに違いない」と周りを責めてしまう保護者が多いです。

しかし、誰かを責めても問題は解決しません。

両親がいなくても学校に行く子は行くし、辛いことがあっても学校に行く子は行きます。
では「本人が悪い」のかと言うとそうでもありません。
「誰が悪い」と簡単に決められるほど問題は単純ではありません。

不登校はその子にとって必要な期間

教員生活10年目を超えたあたりから「不登校はその子にとって必要な期間なんじゃないか?」と思うようになりました。

ほとんど練習をしなくても自転車に乗れる子もいれば、すごく練習に時間がかかる子もいます。
心、体、知能、社会性の発達段階は人それぞれです。

しかし、誰でも一律に学校という社会に送り出されます。
そんな中でついていけなくなる子がいる。
(人間関係だけでなく、勉強面、心理的発達も含めて)

ちょっと考えれば当たり前のことですよね。
もしかしたらその子は頭の整理に時間が掛かったり、心のエネルギーの充電に時間が必要な子なのかもしれません。

家族関係を見直す機会

最後にご家族にとっては少しきつい言い方になるかもしれませんが、
お子さんの不登校は「家族関係を見直す良い機会」だと捉えて欲しいです。

「家庭が悪いから不登校になったんだ」
などと言うつもりは全くありません。

しかし「うちは家族円満!家庭内の問題など全くありません!」という家庭も少ないでしょう?
どこの家でも大なり小なり問題はあります。

多くの不登校生徒に共通することとして、
「家庭の中で一番感受性の豊かな子」が多いです。

もしかしたら小さな問題やちょっとした歪み、パワーバランスの崩れかもしれませんが、本人はその影響を一番受けていたり、緩衝帯になっていたりすることがあります。

お子さんが不登校になったら、家族内の問題を見直してみる良い機会かもしれません。
みんなで話し合う時間をたくさんつくってください。