お笑いコンビ キングコングの西野亮廣さんが
「これからはお金に変わる新たな通貨(価値)として、信用が重要になる」
というようなことを提唱し、話題になっています。
西野さんいわく、信用はお金に変えられる。
お金を稼ぐよりも前に信用を稼ぐ社会に変わっていく…とのこと。
信頼を基盤にした経済圏を目指して
くしくも私の周りでも、西野さんと同じようなことを提唱し、実際に信頼を基盤にした経済圏をつくろうとしている方がいます。
私もそのプロジェクトに携わらせていただいています。
簡単に言うとこのような構想です。
- オープンなイベントで新たな出会いや学びを得、人間関係を広げる。
- 出会った人たちで、オンラインでもリアルでもつながっているゆるいコミュニティをつくる。
- その中からさらに有料のオンラインサロンをつくる。(ネット上の『村』のようなイメージ)
- 住人の得意なもの、提供できるサービス、求めていることなどを登録できるようにする。
- 住人は困った時にはGoogleよりもそのオンラインサロンで聞く。ごはんを食べに行く時には『食べログ』ではなく、オンラインサロンで検索する。
これが実現すれば、ネット上の無数の情報の中から、広告なのか、本当の体験なのかわからない情報を必死で検索する社会ではなく、信頼できる人たちから信頼できる情報を得ることができます。
信頼に基づいてできた村の中に、極めて信用度の高い専用のGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)があるイメージです。
信用よりも信頼
そのようなコミュニティの中で最も大切なキーワードは『信用』『信頼』です。
私は『信用』よりも、『信頼』という言葉を大切にしています。
あくまでも感覚的なものですが、『信用』という言葉には「最低限度の安全」という意味が内包されているように思います。
例えば「あの人は嘘をつかないから信用できる」とか「地元で採れた無農薬野菜だから信用できる」とか。
それに対して『信頼』という言葉はもっとポジティブで、互助的な意味が含まれているような気がします。
「あの人は信用できる」だと、嘘はつかないとか危険ではないという感じがしますが、
「あの人は信頼できる」というと、とても心強い感じがしませんか?
また信頼という言葉に「頼る」「頼む」「依頼する」というような意味もあります。
毎回誰かが「○○してほしい」と一方的に頼むだけの関係は良くないかもしれませんが、コミュニティはそもそも互助的な意味があるものです。
お互いのことを信じて、頼りあっていける関係は悪いものではありません。
「あの人はいつも誰かの面倒を見て、一方的に助けている」
…という人もいるかもしれません。
しかし、実はその人も周囲からの『信頼』という価値を受け取っています。
それによって、その人も周りから助けてもらえやすくなったり、慕われたり、笑顔をもらったりと、多くの価値を受け取っているのです。
これからの時代にはこのように信頼をキーワードとした、ゆるいつながりのある小さなコミュニティーが求められてくることと思います。