『最近の音楽』をバカにする人たち

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『最近の音楽』とか『流行歌』を価値の低いものだと決めつける人たちがいます。
特に50代以上の方に多いです。

一口に『最近の音楽』と言っても、音楽理論的に見ればむしろ複雑な和音やコード進行を使っている曲から、逆にクラシック音楽で使われているような王道のコード進行で作られていたりする曲までさまざまなのです。

しかし、とにかく『最近の音楽』というだけで

「文化的な価値が低い」

と決めつけ、さらに

「昔の曲はもっと情緒的だった」
「いまの若い人たちにももっと昔の良い歌を聴いてほしい」

というお節介まで述べてくる方もいるから厄介です。

 

では、そういう人たちが言う『昔の良い曲』とはなにかと言えば、『歌謡曲』だったり、『演歌』だったり、『フォークソング』だったりするわけです。

しかし、それらの曲も、さらに上の世代の方々に言わせれば、『低俗』で、『大衆迎合的』な音楽なのです。

『和製ブルースの女王』と呼ばれた淡谷のり子先生は、もともとはクラシック音楽を学んでいたのですが、戦中・戦後の苦しい生活の中で、生計を立てるためにブルースやシャンソンなどの『大衆音楽』を歌うようになったそうです。
その時の心境を彼女はこう語っています。

「あぁ、私もついに流行歌手に成り下がってしまった」

当時の淡谷先生からすれば、シャンソンもブルースも、もちろん演歌も歌謡曲も、すべて流行歌。
見下すべき対象だったわけです。
(私は淡谷のり子先生のこの考えに賛同するわけではありません)

「いまの若者にはもっと良い曲をたくさん聴いてほしい」とご高説を垂れているフォークソング好きのおじさんだって、
昔は「あんな髪伸ばして、ラッパズボン履いて、平和平和って、そんなもんは音楽じゃない」
と散々言われてきたのです。そして、そういう批判と闘いながら、自分たちの文化を形成してきたのです。

しかし、いざ自分が年をとってみたら、「最近の若者は」とご高説を垂れる。

年をとると一概に最近の文化を否定したくなるものなのでしょうか?

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