人はなぜネトゲにハマるのか・・・!!

元ネトゲ廃人として、このことをきちんと整理して、後世に伝えていかねばならない。
そんな悲壮な決意に駆られ、私は再び・・・再び筆をとりました。

今日は『人がネトゲにハマる理由』をお教えしましょう。

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一番の理由は人間関係

現実の人間関係にはいろんな側面があります。

嫌われるのが怖い。
しがらみもある。
勝ちたい。
でも、人とつるみたい。
頼られたい。
誉められたい。

イヤだなーと思うことも多い反面、結局、人は人間関係に依存せずには生きていけません。
そんな現実世界の人間関係に疲れて、息抜きとしてゲームをやっている人も多いようです。

しかし、ネトゲの中にも人間関係があります。
いや、むしろ人間関係の良い点・悪い点をうまく利用してつくられているのがネトゲなのです。

ネトゲと家庭用ゲーム機の最大の違いは、人間関係があるかないかです。
そして、その人間関係こそが人がネトゲにハマってしまう最大の理由なのです。

私が寝たらみんな死んじゃう!

芦崎治 リーダーズノート 2009-05-01
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『ネトゲ廃人』という本があります。

数年前にネトゲ界で話題になった本です。
もちろん、私も読んでいます。
この中にネトゲの本質を捉えた有名な一節が出てきます。

それは・・・

「私が寝るとみんな死んじゃう!」

という台詞です。

なんとも言い得て妙です。
ネトゲをやったことがない人からすると「え??」という感じでしょうが、これはネトゲをやったことがある人だったらよくわかる『ネトゲあるある』なのです。

もう少し付け加えて言うと、 「私が寝るとみんな死んじゃうから、まだ寝られない!みんなのためにもがんばらないと・・・!!」 ということです。
つまり、協力しないとゲームが進められなかったり、誰かに迷惑をかけてしまったりするような仕組みになっているのです。

嫌われたくない!

ネトゲにはチームをつくったり、人と協力したり、競争したりするシステムがあります。
だから自然にコミュニティができていきます。

人と人が関わるから、人間関係もある。 画面の向こうにいるのは相手は生身の人間なのです。
だから誰かに迷惑をかけたり、空気が読めなかったりする人は嫌われます。
羽振りのいい人、優しい人、頼りになる人は好かれます。

嫌われると人間関係が崩れたり、仲間に入れてもらえなかったりします。
だからそうならないように、なるべく嫌われないように気を付けながら生きなければならないのです。

現実社会と全く同じです。

ネトゲは協力しないと進められないシステムになっているから、誰かが「眠いから寝ます!」と言えば、チームのメンバーに迷惑をかけてしまうのです。
空気を読まないでそんなことをすれば周りから嫌われます。
でも人は、人に迷惑をかけたくない、空気が読めないと思われたくない、嫌われたくない。

だから「私が寝るとみんな死んじゃう!」という悲壮な責任感を持ってゲームに臨まなければならなくなってくるのです。

人とつるみたい!認められたい!

人は誰でも所属し、承認され、賞賛されたいという欲求を持っています。

ネトゲはこの欲求を刺激し続ける仕組みになっています。

例えば、深夜にチャットで 「今から塔行く人ー!」 という呼びかけが流れてきます。
みんな眠たくなってくる時間帯だから、あまり呼びかけに応じる人はいません。

そんな時に・・・

「(´・ω・`)ノ 弱いですがそれでもよければ・・・」

・・・と打ってみます。

すると・・・

「勇者キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」

「さすが!!!!!!」

・・・と、誉め称えられます。

ダンジョンから出てきた後も、 「おつかれー!また一緒に行こう!!エムさんは絶対強くなるよ!」 「とりあえずまずは武器からだなー。しばらくオレの剣貸しといてやるわ」 ・・・という感じのやりとりがあります。

私も最初は「ネトゲにハマるとか・・・wwwwwww 絶対ないwwwwwww」と思っていました。
しかし、実際に人からこう言われるともんのすごいうれしいのです。

頼られたい!誉められたい!

さらに快感なのは強くなってからです。

毎日8時間やりこんで、さらに50万もつぎこんだだけあって、1年後には私もゲームの中の世界でトップ10に入るぐらいの強さになっていました。
そうなるとものすごく頼りにされはじめるのです。
いろんなところから誘いがかかるし、チームの中の重要な役も任されるようになります。

プレイヤー同士が戦う戦争のようなイベントがあるのだが、その時も大活躍であす。

混戦状態になっている戦場に私が登場すれば、 「スギヤマさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!」 「これで勝つる!!!!(∩´∀`)∩ワーイ」 ・・・と歓迎されます。

そして、 「ここは私に任せて!○○さんたちは西の方行って!!」 などと指示を出しつつ、10人ぐらいのプレイヤーを相手にして戦います。
10人が本気でいろんなワザをかけてくるのだが、私はそんなもの物ともせずに一撃で全員を倒してしまいます。
「さすがエムさんだわー」 「もうエムさんいないとうちのチームはダメだな」 などと誉め讃えられ、頼りにされます。

これによって『頼られたい!誉められたい!』という欲求がものすごく満たされるのです。
そしてより強い快感を得るために、さらに長時間ゲームにのめり込み、入り浸り、強くなろうとします。

結局は人間関係

ネトゲは人間関係の良い点と悪い点もうまく利用してつくられています。
嫌われたくない!つるみたい!誉められたい!そんな気持ちをうまく刺激してきます。
だからこそハマりやすく、抜け出すのがとても難しいのです。





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