セミナーの質を劇的に高める方法の第3回目は参加者に対するフィードバック、つまり『評価』についてです。
セミナーの質を劇的に高める方法(1) 具体的なゴールイメージを持とう
セミナーの質を劇的に高める方法(2) 『ゴールと内容のズレ』を解消する
後出しフィードバック
スキルを教わり、指示に従ってせっせと作業をします。
そして、完成。
講師の方に見てもらうと・・・
「うーん。悪くはないですが、実はこんなやり方もあるんですよ」
「・・・!?(゚Д゚)」
・・・というようなことがよくあります。
足し算しか教わっていないのに、いきなり「ここはかけ算でやる方が便利だよ」と言われたら「え?」という感じですよね。
教えていないことをいきなりフィードバックするのは、ジャンケンでいう『後出し』のようなものです。
フィードバックは教えた内容についてのみ行う
フィードバックは『教えた内容についてのみ』行うべきです。
教えた内容ができているかどうかを確認するのが、フィードバックなのです。
そこでいきなり新しい項目を持ち出してはいけません。
フィードバックは参加者を試したり、ひっかけたりするために行っているわけではありません。
また決して能力判定のために行うものでもありません。
次のトピックで改めて教えればよい
では、
(・・・あっ、まだ教えてないけど、ここはもっとこうした方が便利なのに・・・。)
・・・という時はどうすれば良いか?
その気持ちは一旦、講師の胸のうちに収めておきましょう。
そして、次のトピックで改めて教えれば良いのです。
むしろとても良い足がかり(導入)になります。
「それでは次の項目に入ります。先ほどAさんがこんな風にやってくれました。最初に教えたスキルがしっかり身についていますね。
しかし・・・!
実はこれについてもっと良い方法があるのです。」
というように。