こんな叱り方、注意の仕方をしていませんか?
・PCで作業しながら部下に注意する。
・食器を洗いながら子どもを叱る。
・雑談の流れで相手の悪いところを指摘する。
残念ながらこのような注意の仕方では効果が半減してしまいます。
しかし、少し立ち止まって『場を整えて』から注意するだけで、その効果は倍増します。
場を整えるということ
家事をしながら注意するなど、日常の流れの中で相手を注意すると、それだけ軽い注意だと相手に見なされてしまいます。
○○しながら注意するぐらいの価値しかないことなのだと思われるのです。
それを避けるためには、日常の流れをいったん止めてから注意する必要があります。
例えば、家事をしながらキッチンで立ったまま注意するのではなく、家事の手を一旦止めて、リビングにきちんと座り、対面して話す、というように。
このように『日常生活の流れを意図的に止め、場と状況を変えて指導する』ことを『場を整える』と言います。
場を整えると重要性が伝わる
昔、先輩から注意を受けたことがありました。
その時、その先輩は私を別室に呼び出してから注意してくれました。
先輩はとても穏やかに、丁寧な口調で私の非を指摘してくれたのですが、『呼び出されて注意を受けた』ということだけで私はそのことの重大さを理解することができました。
これがデスクで仕事をしながらだったらどうだったでしょう?
事の重大さを伝えるには、口調を厳しくするしかなくなります。
場を整えるだけで、口調は優しくても、事の重大さを伝えることができるのです。
結果、人間関係も保ったまま相手に注意することもできるのです。