以前、コーチングについてこんな記事を書きました。
コーチングとはなにか?~答えはあなたの中にある!!~
今回は諸君に、コーチングについての理解をさらに深めてもらうため、『コーチングとティーチングの違い』というテーマで書こうと思います。
コーチングとティーチングの違い
コーチング
・コーチとクライアントは対等
・コーチはクライアントが悩んでいる分野についての専門的知識を持っている必要は無い
・コーチは、悩みに対する答えや解決方法は教えない
・答えは相手の中にあるという前提で進められる
・主に一対一の対話によって進められる
ティーチング(=指導)
・上下関係がある
・教え手は、相手が悩んでいる分野についての専門的知識を持っている
・教え手は、課題に対する答えや解き方を教える
・相手が未熟であることを前提として進められる
・一対一、もしくは一対多で行われる。指示・説明によって進められる
どっちがいいの?
どちらにもメリット、デメリットがあり、一長一短です。
コーチング
<メリット>
・クライアントは自分が尊重されているという思い(自尊感情)を持つことができる
・クライアントの思考力、問題解決能力を伸ばすことができる
<デメリット>
・個別に話を聞くのは時間がかかる(効率が悪い)
・間違った方向に進んでいることもある
ティーチング
<メリット>
・効率良くスキルを高めたり、知識を身につけたりすることができる
・一対多でも対応できる
<デメリット>
・一方的に教え込んでばかりいると相手から思考力を奪ってしまう場合もある
・相手が飽きてしまうこともある
時と場合で使い分けるべし
現在の学校教育では、コーチング、ティーチング、両方の手法が取り入れられています。
例えば、まずティーチングで必要な知識・技能を身につけさせ、課題に取り組み、わからないところはコーチング的に個別にサポートしていく、というように。
ビジネスシーンや家庭教育の場でも、コーチング、ティーチング両方の要素をうまく使い分けていくと良いでしょう。
具体的には普段はコーチング的な姿勢で相手に接し、短期集中で知識・技能を身につけさせたい時や、きちんと指導しておきたい時はティーチング的な手法を使う、というように。
ぜひ皆さんも、時と場合に応じて、コーチングとティーチングを使い分けましょう。