今日は『一時一事の原則』というものを紹介します。
シングルタスクのすすめ
049 可能な限りシングルタスクでいく ? ライフハック心理学
個人差というものはさておき、一般に心理学ではビジネスマンにマルチタスクを推奨しません。 たとえば知覚は想像に優先されます。これは当然のことです。目の前には人形しかないのに「絶世の美女がいる」と「信じて」行動することはきわめて不適当です。 …
ライフハック心理学の佐々木正悟さんは、上記のように『シングルタスク』つまりタスクの非同時進行を推奨しています。
これは人になにかを教える場合にも同じです。
なにかを教える時、一度に『ひとつのことだけ』をやらせるべきです。
聞くなら聞く、書くなら書く、ひとつのことに集中させるべきです。
一度にひとつのことだけやらせよう!
「メモを取りながら聞いてください」
これも本当はよくない。
社会人として必要なスキルなので、メモしながら聴くスキルもぜひ身につけたいのですが、それは別の機会に習得すれば良いのです。
いま教えていることを本当に覚えさせたいならば、まず話をちゃんと聞いてもらうべきです。
そして、そのあとで
「ではこのことを自分なりに紙にまとめて、頭の中を整理してください」
と指示すべきでしょう。
一度に『ひとつのことだけ』をやらせるべきなのです。
付け加えは焦点をぼかす
「じゃあこれをやって!あ、あとついでにこれをやって」
・・・というように、指示している時にタスクをどんどん追加してしまう人がいます。
これも良くない。
いまやっていることの焦点をぼかしてしまうからです。
部下に書類の書き方を教えて、書類を書かせながら「やりながら聞いて」などと言っていないでしょうか?
パフォーマンスが落ちているという自覚がない
一番深刻なのは、たくさんのことを同時に教えて、パフォーマンスが落ちているという自覚がないことです。
人はいかにしてマルチタスクを可能とするか? ? ライフハック心理学
「自分はマルチタスクができる」と「思っている」人はたくさんいます。かく言う私もそうですが、「できると実感する」ということと「それでパフォーマンスが落ちているという自覚がない」ということは両立し得ます。 …
同時にふたつ以上のことを教えても、半分も頭に残りません。
結果的に非効率的な教え方になってしまうのです。
そのことに気づかずにまくしたてるようにどんどん教えていく人がいます。
そして「たくさん教えた」と思い込みます。
また、残念なことに熱意がある人ほど、こういう罠におちいりがちです。