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脳科学からダイエットについてアプローチがなされています。

脳科学のめざましい発展によって、脳内ホルモンや神経回路が、肥満や過食と大きな関係があることがわかってきました。

今日は脳科学から見えてきた、人が食べ過ぎてしまう3つの理由を紹介します。

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食べ過ぎてしまう理由1 食べるのは快感

人間は、原始時代から続く遺伝子レベルの命令に根強く支配されています。

例えば、

「食べられるときにできるだけたくさん食べておけ」
「高カロリーのものをたくさん食べてエネルギーを蓄えておけ」

という欲望も、遺伝子からくる命令のひとつです。

この欲望を満たすと、快感をもたらす脳内ホルモンであるドーパミンが分泌されます。
人から誉められたり、麻薬を使用した時にもドーパミンが分泌されます。

つまり、食べることは人にとって、『快感』なのです。
この快感を得るために食べ過ぎてしまうのです。

 

食べ過ぎてしまう理由2 欲望は理性よりも強い

食べるということは生存に関わる欲望、本能です。
生存に関わる『欲望』は、もともと『理性』よりも強いのです。

生きるか死ぬかという時にのんびり考えていたら死んでしまうからです。

「人に親切にしよう」とか「人を殴ってはいけない」など、道徳的なことについては、理性的に判断する余裕があります。
なので、お年寄りがいれば「座りたい」という欲望を抑制して、「席をゆずる」という理性的な判断が下せます。

しかし、食べないことは死に直結します。
よって、「もっと食べろ」「たくさん食べろ」という命令は、理性では抑えられないほど、非常に強い遺伝的な命令なのです。

医師や管理栄養士が理論的に説明しても生活習慣病やメタボリックシンドロームに対して中々効果を上げられないのはこのためです。

 

食べ過ぎてしまう理由3 一番の原因は早食い

血液中のブドウ糖(グルコース)の量=血糖値が低下すると『摂食中枢』が刺激されて、「お腹が空いた」「食べたい」と感じます。

そのサインを受けて、食事をはじめると、血液中のブドウ糖量が増えます。
すると、『満腹中枢』が刺激され、「お腹がいっぱいだ」「もう食べられない」と感じます。

これが空腹と満腹のメカニズムです。

ここで問題となるのが、食事をはじめてから血糖値が上がるまでの時間です。
血糖値が上昇するには、食事をはじめてから20~30分かかると言われています。

しかし、人間は「食べられる時に、できるだけたくさん食べておけ」という遺伝子レベルの命令に支配されています。
ですから、血糖値の上昇を待たずに、もっともっと食べようとしてしまうのです。いわゆる早食いです。
早食いは肥満の大きな原因のひとつなのです。

逆に言えばゆっくり食べるだけで、肥満の防止効果が期待できます。
一口食べるごとに箸を置くなどして極力ゆっくり食べるようにしましょう。

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