感謝の気持ちをよく表す人ほど幸福度が高くなる
・・・ということが最近のポジティブ心理学の研究からわかってきました。
今回は感謝と幸福度の関係について紹介します。
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幸せがずっと続く12の行動習慣
ソニア・リュボミアスキー 日本実業出版社 2012-02-16
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感謝すると幸福度が高まる
感謝の念を決して忘れない人はそうでない人に比べて、より幸福で、よりエネルギッシュで、より希望に満ちていることがわかっています。
(中略)
感謝をよく示す人ほど、落ち込んだり、不安になったり、孤独を感じたり、嫉妬したり、ノイローゼになりくいことがわかっています。
(幸せがずっと続く12の行動習慣 より)
被験者に定期的に『感謝日記』をつけさせる実験を行ったところ、被験者のポジティブさや満足感が高まり、心身の調子も向上したそうです。
感謝すると幸福度が高まる8つの理由
なぜ人に感謝すると幸福度が高まるのでしょうか?その理由は以下の8つです。
理由1:感謝するとポジティブになれる
理由2:感謝すると自信と自尊心が高まる
理由3:感謝の気持ちがストレスやトラウマに打ち克つ力になる
理由4:感謝を意識すると道徳的な行動をとれるようになる
理由5:感謝は良い人間関係を築くのに役立つ
理由6:感謝すると他人と比較して不満を抱くことが少なくなる
理由7:感謝するとネガティブな感情が薄れる
理由8:感謝は幸せになれてしまう作用=快感順応を防止する(結婚しても幸せになれない?幸せに慣れてしまう『快感順応』という作用)
感謝を表す行動習慣
感謝を表し、幸福度を高めるためには以下の4つの行動の中から自分がやりやすいものを選んで実践すると良いでしょう。
1 感謝日記をつける
自分が感謝したい出来事を日記に書いていきましょう。
普段書いている日記に、感謝の気持ちを1行付け加えるだけでもOKです。
ただし、感謝日記は毎日つけるよりも週に1回程度つけた方が効果的だということがわかっています。
毎日書くことによって、逆に『感謝』が作業的になってしまうからです。
2 直接感謝を伝える
電話や、相手に会った時に直接感謝の気持ちを伝えましょう。
感謝を伝えるためだけに直接、相手を訪問するとなお効果的です。
3 感謝の手紙を書く
感謝の手紙を書きましょう。
相手と自分の関係性を見直し、人間関係のありがたみを再認識することができます。
なお手紙は相手に渡しても渡さなくてもどちらでも構いません。
書くだけでも充分に効果があることがわかっています。