教える熱意や自信に満ちあふれていて「自分は教え方がうまい」と思っている人が時々います。
しかしこういう人ほど、実は教え方が下手です。
なぜか?
教える熱意がある人はしゃべりすぎるからです。
また「あれも教えたい」「そういえばこれも教えなきゃ」と付け加えすぎるからです。
教え方の原則
教育技術法則化運動(TOSS)代表の向山洋一先生は、著書「授業の腕を上げる法則」(明治図書)の中で『授業の原則』として、以下のような10ヶ条を挙げています。
教師向けの本なので『授業の原則』とされていますが、これはビジネスシーンや家庭でも通用する『教え方の原則』です。
1回の説明は30秒以内
教える熱意に満ち溢れている人ほど、『3 簡明の原則』に反してペラペラとしゃべりすぎてしまうのです。
具体的には30秒を超える説明は長すぎるそうです。(特に子どもの場合は1分以上かかるような説明は半分以上は聞いていない)
30秒以上話してはいけない、ということではありません。
実際、人になにかを教えて、身につけさせる場合には、
例えば、
(1)説明1
(2)指示→実践させる
(3)説明2
(4)問いかけ→考えさせる
(5)指示→実践させる
…というような流れで教えていきます。
その1回1回の説明をなるべく短くしろ、ということです。
向山氏の説明はだいたい10秒とのこと…(;・∀・)
それくらい余分な言葉をそぎ落とし、精選しているということです。