教える熱意や自信に満ちあふれていて「自分は教え方がうまい」と思っている人が時々います。

しかしこういう人ほど、実は教え方が下手です。

 

案内する男性

 

 

なぜか?

 

教える熱意がある人はしゃべりすぎるからです。

また「あれも教えたい」「そういえばこれも教えなきゃ」と付け加えすぎるからです。

 

 

教え方の原則

教育技術法則化運動(TOSS)代表の向山洋一先生は、著書「授業の腕を上げる法則」(明治図書)の中で『授業の原則』として、以下のような10ヶ条を挙げています。

教師向けの本なので『授業の原則』とされていますが、これはビジネスシーンや家庭でも通用する『教え方の原則』です。

 

1 趣意説明の原則・・・指示の意味を説明せよ

2 一時一事の原則・・・一時に一事を指示せよ

3 簡明の原則・・・指示・発問は短く限定して述べよ

4 全員の原則・・・指示は全員にせよ

5 所持物の原則・・・子どもを活動させるためには,場所と時間と物を与えよ

6 細分化の原則・・・指導内容を細分化せよ

7 空白禁止の原則・・・たとえ一人の子どもでも空白の時間を作るな

8 確認の原則・・・指導の途中で何度か達成率を確認せよ

9 個別評定の原則・・・誰が良くてだれが悪いのかを評定せよ

10 激励の原則・・・常にはげまし続けよ

 

 

1回の説明は30秒以内

教える熱意に満ち溢れている人ほど、『3 簡明の原則』に反してペラペラとしゃべりすぎてしまうのです。

具体的には30秒を超える説明は長すぎるそうです。(特に子どもの場合は1分以上かかるような説明は半分以上は聞いていない)

 

30秒以上話してはいけない、ということではありません。

実際、人になにかを教えて、身につけさせる場合には、

例えば、

(1)説明1

(2)指示→実践させる

(3)説明2

(4)問いかけ→考えさせる

(5)指示→実践させる

…というような流れで教えていきます。

その1回1回の説明をなるべく短くしろ、ということです。

 

向山氏の説明はだいたい10秒とのこと…(;・∀・)

それくらい余分な言葉をそぎ落とし、精選しているということです。





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