あなたは人に自分の言いたいことを言えますか?
相手の言うことを受け入れてばかりでは、不満が募るばかりですよね。
でもこちらの主張を押しつけてばかりでは、今度は逆に相手が嫌になってしまうでしょう。
相手を傷つけずに、自分の伝えたいことを伝えられる、それが一番理想的なコミュニケーションの方法です。
心理学の行動療法から生まれたアサーション理論によると、コミュニケーションの立ち位置は3つあると言われています。
アグレッシブ(攻撃的)なコミュニケーション
なにか自分が伝えたい事がある時に、怒ったり、文句を言ったり、威圧的な態度で相手に伝えるコミュニケーション方法です。
これは自分の主張を率直に伝えているかもしれませんが、相手の気持ちを考えていないので、相手を傷つけてしまいます。
この立場をとると相手との関係は次第に悪くなっていきます。
(表面的にはやさしくても、相手を責めていたり、反論の余地がないような状態に追い込んだりするのもアグレッシブなコミュニケーションです)
「相手は自分の言うことを聞くはずだ」という姿勢でコミュニケーションに臨んでいる人はこの立場をとります。
「相手は自分の言うことを聞くはずだ」という思い込みを捨てれば人間関係が快適になる
ノンアサーティブ(非主張的)なコミュニケーション
自分の言いたいことを言わないコミュニケーション方法です。
相手や、相手との関係に過剰に気を遣っていると、相手に合わせてしまったり、自分の言いたいことも言えない状態になってしまいます。
なんとなくお茶をにごして論点をぼやけさせたりすることもあります。
こういうコミュニケーション方法をとっている人は、実は心の底では「あの人のせいで・・・」「自分はこんなにしてあげているのに」と相手を責めたりもしています。
アサーティブ(主張的)なコミュニケーション
相手のことを考えつつも、自分の言いたいことをハッキリ伝えるコミュニケーション方法です。
「自分も相手も大切にする」という立場です。
もちろん、伝えたところで相手が受け入れてくれるかどうかはわかりません。
しかし、一方的に主張するのではなく、逆に一方的に受け入れるわけでもない。そういうコミュニケーション方法をとれば、お互いの関係は良好に保てます。
最も大切なのは、「自分も相手も大切にする」ということ。
相手を自分の言いなりにさせる訳でもなく、逆に自分が相手の言いなりになる訳でもない。
そういう人間関係を築けたらいいですね。
参考書籍
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人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論
渡辺 奈都子 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2012-12-26
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