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ついカッとなって言い過ぎてしまい、あとから「なんであんなに怒ってしまったんだろう・・・?」と後悔することがよくあります。
思うように行かなくて、ついつい人を責めてしまうことがよくあります。
私たちはなぜいつも人間関係の悩みを抱えているのでしょうか?
人間関係はなぜこんなにもうまくいかないのでしょうか?
選択理論(選択理論心理学)によれば、それは私たちは・・・
自分は「他人からコントロールされたくない」と思っているのに、相手を自分の期待通りにコントロールしようとするから
だそうです。
「相手は自分の言うことを聞くはずだ」という思い込み
恋人に「なんで私の気持ちをわかってくれないの?」
子どもに「なんでお母さんの言うことが聞けないの!?」
部下に「なにやってんだよ!」
・・・なんて、よく言ってしまいますよね。
これらはどれも「相手は私の言うことを聞くはずだ」という思い込みからくるセリフです。
私が悲しげな顔をしていれば、恋人は私の気持ちを読んでくれるはず。
私がガミガミ言えば、子どもは静かになるはず。
私がやり方を教えれば、部下はミスなく仕事をするはず。
「私が○○すれば、相手は●●になる」、つまり「私は自分の期待通りに相手をコントロールできる」と思い込んでいるのです。
多くの人は知らず知らずのうちにこのような思い込みをしています。
人間関係がうまくいかない原因はここにあります。
人間関係を破壊する「致命的な7つの習慣」
このような思い込みを抱き、「自分は相手を変える力を持っている」と勘違いしている人は、次に挙げる習慣を持っています。
これは人間関係を破壊する「致命的な7つの習慣」と呼ばれるものです。
人間関係を破壊する「致命的な7つの習慣」
・批判する
・責める
・罰する
・脅す
・文句を言う
・ガミガミ言う
・褒美で釣る
変えられるのは自分だけ!
人がコントロールできるのは自分の行動だけ です。
私の働きかけに対して、どのように反応(行動)するかは、相手が自らの意思で『選択』します。
私が人に対して言ったり、やったりすることは、相手にとっては数ある情報のひとつに過ぎません。
それに対して、どんな行動を選択するかは相手の次第なのです。
私は相手を変えることはできません。(ただし、相手が『変わる』ことはあります)
私が変えることができるのは私だけ
なのです。
このような考えに基づき、人間関係をスムーズにするための研究をしている心理学を『選択理論(選択理論心理学)』と言います。
選択理論とは?
選択理論(選択理論心理学)とは、アメリカの精神科医ウイリアム・グラッサー博士が発表した心理学です。
従来の心理学(外的コントロール心理学)では、人間の行動は外部からの刺激に対する反応であると考えられてきました。
そのため、問題が発生したときには怒る、罰を与えるなどの強い刺激を与えることで、相手を思い通り動かして解決しようと
します。しかし、その結果人間関係は破壊されてしまいます。
選択理論は、すべての行動は自らの選択であると考える心理学です。行動を選択できるのは自分だけなので、他人に行
動を直接選択させることはできません。そのため、問題が発生した時には、相手を受け入れ、交渉することで解決します。
その結果、良好な人間関係を築くことができます。
http://www.choicetheory.jp/about/
参考書籍
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人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論
渡辺 奈都子 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2012-12-26
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人間関係に悩んでいる人にぜひ読んでほしい1冊です。
あまりのおもしろさに買って数時間で読破してしまいました!