このなんの変哲もない9つのマス。
この9つのマスが、あなたの中から無限のアイデアを引き出してくれます。
今日は『マンダラート』という発想法を紹介します。
マンダラートとは?
マンダラートは、ヒロ・アートディレクションズ株式会社代表取締役の今泉浩晃によって考案された発想支援方法。
やり方は、3×3の9マスを書き、その中心のマスに考えたいことを書き込み、周りのマスにはそれに関連する事柄を埋めていく。 1995年にMacintoshのハイパーカード上で動作するバージョンが開発されて以降、デジタルの世界へ浸透していった。
発想法と言えば、マインドマップやブレインストーミング、KJ法が有名です。
マンダラートはそれらと並ぶ秀逸な発想法です。
発想法の中では、比較的新しいものだと思います。
マンダラートのやり方
(1)下のような9マスの枠を用意します。
(2)次に、その中央にテーマを書きます。
そして、テーマの周りにある8つのマスに、連想するキーワード、思いついたことを書いていきます。
テーマの周りに、8つのキーワードが並びましたね。
(3)新たにマスを用意します。
そのマスの真ん中に、先ほど挙がった8つのキーワードのうちのひとつを中心テーマとして書きます。
そして、(2)と同様、テーマの周りにある8つのマスを埋めていきます。
(4)このような作業を繰り返すと、あなたが考えたいテーマについて、9マス×9個=81個のキーワードが出てきます。これがマンダラートです。
たぶん、仏教の曼荼羅に似ているからこのような名前がつけられたのだと思います。
マンダラートは何がすごいのか?
マンダラートの優れた点は、形式が決められている点です。
形式が決められているから、手順に従ってキーワードを絞り出していけば、必ず81個のキーワードが出てきます。
テーマについて連想するキーワードを出していく、という点ではマインドマップに似ていますが、マインドマップとの違いは自由度です。
マインドマップの方が自由度が高いです。
自由度が高いということは、逆に言うと、考えが広がらない可能性もあるということです。
それに対してマンダラートは、枠の数が決まっていますから、少なくとも決められた数のキーワードは出てきます。
絞り出したところから思いがけないアイデアが生まれるのです。
アプリ
iMandalArt 2.7.1(¥1,100)
カテゴリ: 仕事効率化
販売元: Hiro Art Directions,Inc. – Hiro Art Directions inc.(サイズ: 2.6 MB)
全てのバージョンの評価: (482件の評価)
iphoneアプリも発売されています。
参考文献
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考具 ―考えるための道具、持っていますか?
加藤 昌治 阪急コミュニケーションズ 2003-04-04
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