最新の研究結果によると、お金の多少と幸福度はそれほど関係しないということが証明されています。
それどころかお金に執着することは幸福度を下げるという調査結果もあります。
今日はお金と人生の幸福について考えてみます。
大金持ちはマサイ族よりも少しだけ幸せ
アフリカのマサイ族の幸福度を調査したところ、アメリカの大富豪の幸福度とほとんど変わらなかったそうです。
すべてを手に入れた大金持ちは、石器時代から変わらぬ生活を営んでいる人々よりも、ちょっとだけ幸せ、というだけなのです。
お金はいろいろなものをもたらしてくれますが、それは人生の幸福度とは比例しません。
所得が10倍になっても幸福度は変わらなかった
ここ50年ほどで、日本人の平均所得は10倍に上がっています。(もちろん経済成長やインフレの影響もありますが)
しかし、50年前と現在を比べてみると、国民の幸福度(生活満足度)はほとんど変化していないそうです。
貧困は不幸だが、金が多くても幸福とは限らない
GDPが低く、貧困にあえいでいる国は、国民の幸福度は低いです。
貧困にあえぐ国はGDPが向上すれば、それに伴って幸福度も上がっていくことでしょう。
しかし、GDPがある程度高くなると、それ以降はGDPと幸福度の相関関係は薄れてくるそうです。
金持ちは悩む
それどころか、富裕層の多くは膨れあがる家計支出や家庭内トラブルなどの悩みを抱えているそうです。
ビリオネアの多くは「お金は問題を解決するよりもむしろ問題を増やしている」と感じているという調査結果もあります。
『お金に対する優先度や執着が高い』という心理傾向を持っている人は幸福度が低くなる傾向もあるそうです。
お金は人を幸福にするとは限らないのです。
<参考>
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不愉快なことには理由がある
橘 玲 集英社 2012-11-26
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サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)
西内 啓 マイナビ 2012-03-23
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