IMG_5787

私たちは日々、なにかについて考え、アイデアを出したり、企画を練ったりしています。
アイデアや企画を出すことが仕事だという方も多いでしょう。

仕事に限らず、趣味や遊び、日常生活でもアイデアを出す場面はたくさんあります。

なのに…どうやって考えれば良いのか?その方法を具体的に知っている人はとても少ないのが現状です。

今日紹介する加藤昌治氏の『考具 ―考えるための道具、持っていますか?』は、
具体的にどんなツールを使って、どうやってアイデアを出していけば良いか?を教えてくれる本です。

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

加藤 昌治 阪急コミュニケーションズ 2003-04-04
売り上げランキング : 2530

by ヨメレバ

 

 

考えるための道具『考具』

”本当なら電話やパソコンと同じように、考えるための道具もあってしかるべきです。
考えるための道具、あります。
考えるための道具、それを『考具』と呼んでみましょう。

この本の中で、加藤氏は考具について、こう定義付けています。
そして、21の考具を紹介しています。

私が特に「これは使える!」と思ったのは以下の4つ。

・マンダラート
・オズボーンのチェックリスト
・ブレーンストーミング

 

マンダラート

マンダラートは最近注目されているツールです。
下のような9マスの枠を用意し、その中央にテーマを書きます。
manndara

そして、テーマの周りにある8つのマスに、連想するキーワード、思いついたことを書いていくのです。
(さらにその先もあるのですが、とりあえずここではこの程度の説明にしておきます)

マインドマップとの違いは、マインドマップの方が自由度が高いこと。
自由度が高いということは、逆に言うと、考えが広がらない可能性もあるということです。

マンダラートならば、枠の数が決まっていますから、少なくとも決められた数のキーワードは出てきます。
この形式をうまく生かせれば、新たなアイデアを発見することができるでしょう。

 

オズボーンのチェックリスト

アイデアが行き詰った時に使えるチェックリストです。
そのアイデアについて、以下の9項目をチェックしていきます。

・転用したら?…現在の形のままでの新しい使い道は?
・応用したら?…似たものはないか?
・変更したら?…意味、色、形を変えたらどうなる?
・拡大したら?…大きく、長く、頻繁に、時間を延ばしたら?
・縮小したら?…小さく、短く、軽く、短時間にしたら?
・代用したら?…代わりになる人や物は?
・置換したら?…入れ替えたら?
・逆転したら?…上下、役割などを逆さまにしたら?
・結合したら?…合体させたり、混ぜ合わせたら?

これはなにかを生み出したり、創ったりする仕事(クリエイティブクラス)の人は、ぜひ覚えておきたいチェックリストです。

 

ブレーンストーミング

何人か集まって、付箋や紙に、自由にアイデアを書き、出し合っていくことをブレーンストーミング(ブレインストーミング、ブレスト)といいます。

基本ルールは以下の4つ。

1.他の人の発言を批判しない
2.自由奔放な発言歓迎
3.質より量
4.他人のアイデアに便乗する

このルールは比較的良く知られています。
加藤氏はこれに加えて、IDEOというアメリカの会社が考えた『7つの秘訣』をプラスするとさらにブレストが充実すると紹介しています。

  1. 焦点を明確にする
  2. 遊び心のあるルール
  3. アイデアを数える
  4. 力を蓄積し、ジャンプする
  5. 場所は記憶を呼び覚ます
  6. 精神の筋肉をストレッチする
  7. 身体を使う

 

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

加藤 昌治 阪急コミュニケーションズ 2003-04-04
売り上げランキング : 2530

by ヨメレバ

アイデアを出すことを仕事としている人は、ぜひお勧めしたい1冊です。





LINEでお友達登録してくださった方に、教育・ビジネス・心理学・速読関係のちょっとためになる情報や著者すぎやままさかずのセミナー・イベント情報を先行して配信しています。

↓からぜひご登録ください。
友だち追加

(うまくいかない場合はLINEの友だち追加画面から『@zbp5925q』で検索!)