声の大きさが変われば人生が変わります。
「会議では一番最初に、一番自信満々に、一番大きな声で話した人が勝つ」という説もあります。
また、声が小さいとそれだけで暗く、自信がなさげに見え、印象も悪くなります。
声は性格や外見、能力と同じぐらいあなたの印象を決定づける要因のひとつです。
ですが、上司や友だちから声が小さいと言われて悩んでいる人は多いようです。
先日も、知り合いの方から
「大きな声で話すにはどうしたら良いですか?」
というお悩みをいただきました。
…ということで、今日は発声法、ヴォイストレーニングの見地から、「大きな声で話す方法」について紹介します。
声が小さくなる原因
声が小さくなる原因は2つあります。
(1)自分では大きな声でしゃべっているつもり
自分ではちゃんとしゃべっているつもりでも、何度も周りから聞き返されるなんてことありませんか?
実はあなたが普段聞いている自分の声と、周囲に聞こえているあなたの声は違うんです。
録音・録画してみると「え?自分の声ってこんなんだったの?」ということありますよね?
あれです。
「声が小さい」問題を解決するカギはここにあります。
あなたが聞いている自分の声は『空気振動で外から伝わってくる音』と『骨伝導で体の中から伝わってくる音』がミックスされたものなのです。
それに対して、他の人が聞いているあなたの声は『空気振動で外から伝わってくる音』のみです。
つまり、あなたは他の人の2倍、自分の声を聞いているのです。
でも周りには、自分の出しているつもりの音量のだいたい半分ぐらいの音量しか聞こえていないんですね。
(2)心理的抵抗感
恥ずかしくて声が出せない、とか、緊張すると声が小さくなってしまう、という人もいます。
これは自分の発想を180度転換するしかありません。
声が聞き取りずらいと、周りはなんとかして聞き取ろうと思って、ますますあなたに注目してしまいますし、シーンとなってしまうかもしれません。
あなたに対する周囲の印象も悪くなるかもしれません。
「恥ずかしいから」「緊張するから」声が小さくなるというのは、多くの場合は悪い結果しかもたらしません。
まずはそれを頭で理解しましょう。
「恥ずかしい」「緊張する」のだったら、逆に声を張るべきなのです。
次回、具体的な解決方法について見ていきます。