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男性ホルモン(テストステロン)と音楽能力の間には相関関係があります。

奈良教育大学の福井一教授著『音楽の感動を科学する』によれば、テストステロン値の低い男性ほど音楽能力が高いのことです。


福井一氏著『音楽の感動を科学する』

 

男性ホルモンと音楽

福井氏の研究によると、男性が音楽を聴くと男性ホルモン=テストステロンの値が下がるということがわかりました。

テストステロンは支配欲や攻撃性を高め、男らしくたくましい肉体をつくるホルモンです。
男性の場合はテストステロン値が高くなると性欲も高まります。

音楽はそのホルモンの値を下げるというのです。

また、男性音楽家のテストステロン値について調べたところ、一般男性と比べて、テストステロン値が低い、ということもわかりました。

つまり、音楽は男性を中性的(女性的)にし、中性的(女性的)な男性ほど音楽的な才能が高いということがわかったのです。

 

女性の場合は逆

興味深いことに、女性の場合はこの結果が全く逆になるそうです。

つまり、女性が音楽を聴くとテストステロン値が高まり、テストステロン値が高い女性ほど音楽的な才能が高いということです。

つまり、中性的(男性的)な女性ほど、音楽的な才能が高いのです。
また女性の場合、テストステロン値が高いほど、性欲は弱まるそうです。

 

夏に作られる曲が多い理由

 テストステロンと音楽能力の関係をあきらかにするために、福井氏が調査したところによると、1年の中で一番多くの曲がつくられるのは7~8月だそうです。

7~8月は1年のホルモン周期の中で一番テストステロン値が下がる時期です。

福井氏の研究により、月ごとのテストステロン値と、月別の作曲された作品数は、見事に反比例していることがわかりました。

 

もともと中性的なのか?音楽に接しているから中性的なのか?

ただひとつ疑問なのは、
『もともと中性的な人が音楽に接していた結果、音楽的な才能が高まったのか?』
『もともと音楽的な才能がある人が音楽に接していた結果、中性的になったのか?』
ということです。

これについてはまだよくわかっていないようです。
男性ホルモンと音楽の関係、性欲と音楽の関係、とてもおもしろいテーマです。


福井一氏著『音楽の感動を科学する』





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