12月5日、文科省からある調査結果が発表されました。
それは『通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査』の結果です。
この調査によると、発達障害の可能性がある子どもは小中学生の6.5%もいるということがわかりました。
1クラスに2~3人は発達障害の可能性がある子どもがいるということです。
小中学生の6.5%に発達障害の可能性 4割は支援受けず :日本経済新聞
全国の公立小中学校の通常学級に在籍する児童生徒のうち、人とコミュニケーションがうまく取れないなどの発達障害の可能性のある小中学生が6.5%に上ることが5日、文部科学省の調査で分かった。
推計で約60万人に上り、40人学級で1クラスにつき2、3人の割合になる。…
発達障害とはなにか?
発達障害とは、自閉症、アスペルガー、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などの障害の総称です。
例えば、周りとうまくコミュニケーションが取れなかったり、特定の行動だけうまくできない、特定の行為に強いこだわりを持ってしまう、などの症状がある障害です。
これらの障害は知的な遅れと重複する場合もありますが、知的な遅れを伴わない場合もあります。
この調査について
この調査は全開は平成14年に行われました。10年振りの調査です。
この調査は『知的な遅れはないものの、学習面や行動面で問題を抱えている児童生徒』がどれくらいいるのか?どの程度、支援を受けているのか?などの現状を把握するためのものです。
前回の調査では、『学習面や行動面で著しい問題を抱えている児童生徒』は6.3%でした。
今回は6.5%なので、0.2%ほど増加していることになります。
発達障害に支援を!
今日、学校現場で働いている教員の多くは、発達障害と思われる生徒をどのように指導していけば良いか?悩んでいます。
文科省は公には言いませんが、この調査はそのような現場の声を受けてのものでしょう。
この調査の結果をもとにして、発達障害についての認知度が高まっていくこと、そして今後、より一層、特別支援が充実することを期待しています。
発達障害にはできるだけ早期の専門的支援が必要です。
また、早期であればあるほど、その支援は効果が期待できるのです。