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『パーソナル障害』(PD)というのをご存知でしょうか?
数年前までは人格障害と呼ばれていたものです。

簡単に言うと、『日常生活に支障が出るほど、性格に著しい偏りがある』という障害です。

アメリカでは人口は10~15%、日本では2~10%がパーソナル障害であると言われています。

 

パーソナル障害とは?

人の性格はもともと個性的なものです。100人いれば100通りの性格があります。
しかし、中には性格のある部分が日常生活に支障がでるほどに著しく欠如していたり、増長していたりする人がいます。
それがパーソナル障害です。

例えば、著しい攻撃性や道徳性の欠如、平気で何度もバレバレなウソをつく、など・・・。

パーソナリティ障害 – Wikipedia
パーソナリティ障害 (パーソナリティしょうがい、英: Personality disorder – PD)とは、精神医学においては、一般的な成人に比べて極端な考えや行為を行ったりして、結果として社会への適応を著しく困難にしていたり、精神病理学的な症状によって本人が苦しんでいるような状態に陥っている人を言う。 …

誰でも激しく怒ったり、きまりを破ったり、ウソをつくことはあります。

しかし、一般の人のそういう行為と、パーソナル障害の違いは、日常生活に支障が出るほど、著しくその傾向が強い、ということです。

ただ突発的にキレてしまった、というだけでなく、ひんぱんに怒り狂い、何度もトラブルを起こし、仲間内から孤立したり、仕事を失ったりするという人。
また、たまにウソをついてしまう、というだけでなく、何度も注意されているのに、何度も何度もバレバレのウソを平気でつき、周りからの信頼を完全に失っている。

こういうレベルのものはパーソナル障害の疑いがあります。

 

診断の難しさ

しかし、このパーソナル障害、診断がとても難しいようです。

というのも、ただ単に性格が悪いだけなのか?神経症なのか?精神疾患なのか?それとも障害なのか?その境目が非常に曖昧だからです。
専門家の中にも、「パーソナル障害は、精神疾患とも性格の偏りとも言いがたい人に対して、診断に困った医師がつくりあげたにすぎない」と言う人までいます。

またパーソナル障害の中には極めて高い知能を持ち、人をだましたり、自分をすごく見せたりという特化した人もいます。
これもパーソナル障害の診断を難しくする要因のひとつです。

専門の医師でも診断が難しいのですから、素人が「あの人、パーソナル障害かもしれない」という判断を下すのはもっと難しいことです。

 

パーソナル障害としか言えない症状がある

私は10年以上前に異常なほど偏った性格の人に会い、いろいろ調べたところパーソナル障害というものを知りました。
(その頃は『人格障害』と言われていました)

パーソナル障害というものを知らなかった時は「変わった人だな」程度にしか思っていなかった人でも、視点を持って観察してみると、「この人、もしかしたらパーソナル障害かもしれないな・・・」と思うことが多々あります。
日本の人口の2~10%がパーソナル障害と言われていますから、私の周りにも、あなたの周りにもいてもおかしくはないのです。

例えば、過剰な自己愛、自己中心性、反社会性、衝動性がある人は、パーソナル障害の可能性を考えてみる必要があります。





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