人を喜ばせて感謝されることは、人生のもっとも大きな大きな喜びのひとつです。
一度、その喜びを感じた人は「もっと人を喜ばせたい」「もっと感謝されたい」と思います。
人を喜ばせることは人生の大きな指針のひとつです。
しかし、それを気にしすぎてしまうと、喜びは逆に大きなストレスとなってしまいます。
より幸せに生きるためには、人を喜ばせることとは別にもうひとつの指針が必要です。
花は誰がために咲く?
有名な禅語にこういう言葉があります。
百花春至誰為開
・・・百花 春至って 誰が為にか開く
(ひゃっかはるいたって、たがためにかひらく)
花は誰のために咲くのか?という問いかけです。
花が咲くのは誰かのためではありません。
花はただ咲くのです。
花は誰かを喜ばせたいとか、誰かのためにとか、そういうことのために美しく咲いている訳ではありません。
ただひたむきに、ただ凜と咲くだけです。
2つの基準
人を喜ばせて感謝されることは人生の大きな指針です。
しかし、それが行き過ぎると大きなストレスとなります。
常に誰かのため、評価のため、人を喜ばせるため、と他人の目を気にして生きるようになってしまうからです。そこにはもはや喜びはありません。
このジレンマを解消するためには、もうひとつ、大きな指針を持つ必要があります。
それは花のように生きることです。
花のように、誰のためでもなく、ただひたむきに咲くのです。
評価うんぬんではなく、あなたのやるべきこと、いまやるべきことを、ただひたむきにやるのです。
この2つの指針は全く正反対の性質をもつものですが、自分のやるべきことをただひたむきにやることは結果として、他人を喜ばせることにもつながります。
打算無く、無心で凜と咲く姿が美しいのです。
そしてその姿が人の心をうち、人を喜ばせるのです。
- 人を喜ばせること
- ただひたむきにやること
他人の目が気になってしまうというあなた、ぜひこの2つの指針を胸に生きてみて下さい。