禅に興味があって、禅関係の本を何冊か読みました。
というと、エムもついに怪しげな宗教にハマッたか・・・?と思われるかも知れませんが、そうではありません。
仏教哲学は現代社会にも充分に通用する思想です。
仏教は哲学
仏教は本来、半分は哲学、半分は人生論です。
お釈迦様は「死後の世界のことなどわからない」「わからないことはわからない」と言っています。
私も死後の世界などにはあまり興味はありません。
それよりもすばらしいのは仏教の哲学です。
哲学の世界では、仏教は世界最高の哲学とも言われています。
そして、その仏教哲学の最高峰は『禅』です。
禅宗『座禅』を行うことによって、悟りの境地を目指します。
座禅はお釈迦様が悟りを開いた修行方法です。
お釈迦様は断食など様々な苦しい修行を行いましたが、それらの修行はお釈迦様を苦しみや迷いから救ってはくれませんでした。
そして最後に菩提樹の下で座禅を組むという修行を行い、悟りを開いたのです。
『悟りを開く』とは『正しい世界の見方(認識方法)を身につける』ことです。
人生とはなにか?死とはなにか?という人類共通の悩みや苦しみの答えを見つけることです。
つまり、哲学なのです。
禅的生活の基本はシンプルライフ
禅の実践を旨とする禅宗の生活の基本は『シンプルライフ』です。
『持たないこと』です。
持たないことで、物への執着を無くし、世の中のわずらわしい事物から解放されるのです。
これは最近流行した『断捨離』や『片付け術』『シンプルライフ』という考え方に通ずるものがあります。
諸行無常
無常
仏教哲学の中核は『無常』の教えです。
すべては移り変わるもの、不変なものなどない、という意味です。
お金や地位なんてものにしがみついても、それはすぐに移り変わるもの。
だから、そんなものに固執するのはやめましょう、ということです。
だから、『持たない』のです。
こう言うと「人生はむなしい!無意味だ!」という意味と勘違い、されてしまいそうですが、そうではありません。
むしろ、その逆。
すべては移り変わるもの。だからこそ『今』『この瞬間』を大切にしよう!
という教えなのです。
今を生きる!
人生ははかないもの。
この世は移り変わるもの。
だからこそ今、この瞬間に生きるべきです。
会社が悪い、世の中が悪いと文句を言っていてもはじまりません。
臨済禅師はこんな言葉を残しています。
随所に主となれば立処みな真なり(臨済禅師)
自分の置かれた境遇の中で、一生懸命に、主体的に行動する。そうすればそれが真(真実・正しいこと)となり、大きな喜びを得ることができる、という意味です。
これも現代のライフハックや自己啓発の考え方に通ずる考え方です。
そして、今を大切に生きると・・・
日々是好日(ひびこれこうじつ)・・・毎日がハッピーデイ
・・・という風に人生が変わってくるのです。
[…] <参考> 今を生きる!シンプルに生きる!禅の生き方に学ぼう! […]