3923110746_03a8bb1eef(1)

平成24年度から中学校でも新学習指導要領が完全実施されました。

 

音楽科という教科が生き残れるかどうか?

さいわい今回の改訂では音楽科は生き残りました(=廃止されたり、美術科と合併したりはしなかった)が、今後も生き残っていけるという保証はありません。

 

音楽科という教科が必要か?

ある音楽の研究会で、次のような話が出たことがあります。

「ある文科省の調査官が『音楽科と美術科をくっつけて芸術科という教科にしてしまえば良い』などと言っていたらしい。とんでもない話ですね。ハハハハ」

音楽科教員の間では、この話は現実感を伴わない笑い話にすぎないのです。
もしくは話すべきではないタブーなのです。

しかし、私はその文科省調査官氏と同意見、
『必要であれば音楽科と美術科をくっつけて芸術科という教科にしても良い』と考えています。

私は音楽科という教科の重要性も理解しています。
しかし、あえてそのように考えているのです。

 

問題は優先順位

音楽は人間の生活に不可欠なものであり、人々の人生を豊かにするものです。
学校教育で様々な音楽に触れ、体験し、音楽活動の基礎を学ぶことは、人生を豊かにするための基礎を学ぶことでもあります。
とても大切なことです。

しかし、ここで重要になるのは物事の優先順位です。

学校教育は行政の一環として行われるものです。
行政事業は優先順位をつけて行われます。
財源、時間、人的資源、物的資源は有限ですからね。

現在、子どもたちの学力低下が問題視されています。
いわゆる『ゆとり教育』の結果です。

そういう社会情勢の中で、他教科の時間数をもっと増やす必要があるのなら、音楽科の時間数が減ることも、美術科とくっついて芸術科という教科になることもやむを得ないと考えています。

問題は『音楽科が重要かどうか』ではなく、『優先順位』です。





LINEでお友達登録してくださった方に、教育・ビジネス・心理学・速読関係のちょっとためになる情報や著者すぎやままさかずのセミナー・イベント情報を先行して配信しています。

↓からぜひご登録ください。
友だち追加

(うまくいかない場合はLINEの友だち追加画面から『@zbp5925q』で検索!)