ライフハックの手法のひとつに「なにかをはじめるため、やり遂げるため、続けるために周囲に宣言する」という手法があります。
私はこの手法はあまり好きではありません。
失敗した時のリスクが高いからです。
そのリスクとは物理的・金銭的損失ではありません。
精神的なダメージです。
なぜ宣言するのか
ライフハッカーたちはなぜ、なにかを続けたい時、はじめたい時に「宣言する」という方法をとるのでしょうか?
それは宣言することによって周囲から監視してもらい、やらざるを得ない状態をつくるためです。
または自分を追い込むためです。
逃れられない状態をつくるためです。
宣言してしまったら、途中で失敗して恥をかくのはイヤですから、必死に続けることになるのです。
周囲に宣言して失敗した時の精神的ダメージ
しかし、この方法を使ってもうまく続けられない時もあります。
そうすると周囲に宣言して衆人環視の状態の中で失敗することになります。
その時の精神的ダメージは思っている以上に大きいものです。
といっても、それはショックで打ちひしがれるようなタイプのダメージではなく、ジワジワと胸が苦しくなるようなダメージです。
そう。
自信を失うのです。
自信=自己肯定感はバイタリティのもとです。
それがあれば何度失敗してもまたチャレンジできます。
しかし自信を失った人はチャレンジそのものを辞めてしまいます。
下手をすると、もうそれに関するものを見るのもイヤ!!という状態になってしまいます。
例えば
例えば、「今日から禁煙します!」とFacebookで宣言して失敗してしまったとしましょう。
その人はFacebookで宣言したばっかりに、禁煙を失敗すると同時に、Facebookを見るのもイヤになってしまうでしょう。
また例えば、「ブログを毎日更新します!」と宣言した人がいるとしましょう。
その人はそう宣言してしまったばっかりに、ブログの毎日更新に挫折してしまうと、ブログそのものがコンプレックスになってしまいます。
Facebookで仲間がブログの話題で盛り上がっているのを見るだけで気分が沈みます。
ブログというものにできるだけ振れたくない、できれば自分のブログの存在も消したいというような気持ちになってしまうでしょう。
それに伴って、それまで築き上げてきたブログ仲間との人間関係も避けるようになってしまいます。
私の周りでもこのような状態になってしまった方はたくさんいます。
マジメな人ほどこのような罠にハマリがちです。
不言実行でスタートし、途中で宣言する
そこで、おすすめしたいのが「不言実行でスタートし、続けられる見込みがでてきたところで宣言する」という手法です。
多くの人は「周囲に宣言する」ことで得られるパワーを、「物事をはじめるため」に使ってしまいますが、それではあまりにリスクが大きすぎます。
そうではなく、ある程度続けられているものを「さらに続けるため」に宣言するのです。
そうすることによって、失敗して自信を失うリスクを回避しつつ、継続のための大きな力を得ることができます。
少しせこい方法のように思われるかもしれませんが、安易に宣言して失敗して自信喪失におちいる危険を冒すよりはマシです。
実際に私はこの手法を使って、ブログを220日連続で毎日更新し続けています。
また10年間全く自炊をしなかったのですが、この手法を使って2ヶ月間自炊が続いています。
さらには1ヶ月以上、ダイエットのためにほぼ毎日有酸素運動をしています。
具体的には「よし!やるぞ!!」と決めたら、いちいち人に宣言せずに黙って実行するのです。
そして、2週間程度続けてみて、「これはいける!!」と思ったら宣言し、さらなる推進力を得るというやり方です。
この方法は安全で、なおかつ効果も高いです。
皆様もぜひお試し下さい!