ありえません！ダイエット素人がおちいりがちな３つの重大な勘違い

私はベテランダイエッターです。
ここ１０年ほど常にダイエットのことを調べ続け、考え続けてきました。

こう言うと「痩せてるじゃん！」と言われるのですが、何年間も人の何倍も努力して、ようやく、なんとかこの体型を維持しているだけです。
（また服を着ていると見えない部分には充分脂肪がついています）

非科学的な体験談にはもうウンザリ

そんなベテランダイエッターの私が「ダイエットしている」と人に言うと、必ず浴びせられるセリフ。

それは「オレはこうやって痩せた」とか、「オレは１週間で3kg痩せた」とかいう自己流ダイエット方法や体験談です。

これらはだいたいその人の勘違いです。
根拠のない、非科学的なものです。

ダイエット素人は往々にしてこういうことを信じがちです。しかも、自信満々でそれを人に紹介します。
しかし、少しでもトレーニングの知識がある人からすると、それらは大きな勘違いであることが多いです。

今日はダイエット素人が抱きがちな重大な３つの勘違いを紹介します。

勘違い１：オレは１週間で３キロやせた
勘違い２：すぐ筋肉がつく
勘違い３：１日３分○○するだけで痩せる

勘違い１：オレは１週間で３キロ痩せた

「オレは１週間で３キロ痩せた」

「１日なにも食べなかったら３キロぐらい痩せてた」

ありえません。

脂肪を1kg燃焼するためには、7200kcal必要です。

大人の１日の消費カロリーはだいたい2000kcal前後です。
１日なにも食べなかったとしても、0.27kgしか脂肪は減りません。
３日半なにも食べずにいると、ようやく1kg減ります。

では運動はどうかというと、ジョギングはだいたい１時間で500kcalぐらいしか消費しません。
１４時間半走り続けると、ようやく1kg分消費できます。

１週間で○kg痩せた、という話がどれだけ非現実的な話かおわかりいただけると思います。

ではなぜ「１週間で○kg痩せた」という話がよく言われるのでしょうか？

それはダイエットをはじめると余計な水分が抜けて一時的に体重が減るからです。
または運動や食生活の改善により、便通が良くなり老廃物が体外に排出されただけです。

勘違い２：すぐ筋肉がつく

「腹筋をやったら３日ぐらいで割れた」

「筋肉がつきやすい体質で、ちょっと筋トレやったらすぐ筋肉がついちゃう」

ありえません。

プロのボディビルダーが必死に鍛えても筋肉は１ヶ月で数ミリ程度しか成長しません。
筋トレの成果が目に見えるようになるのは２ヶ月後から、と言われています。

ではなぜこういう勘違いをしている人が多いのでしょうか？

それは筋トレをすると、筋肉が傷つき、一時的にうっ血して腫れるからです。
（これをパンプアップと言います）

一時的に筋肉が腫れて肥大化したように見えるため、「私、ちょっと筋トレするとすぐ筋肉ついちゃうんだよねー」などという勘違いが起こるのです。

少し話はそれますが、よく言われる「筋肉をつけながら痩せる」というのは不可能です。
一緒に脂肪もつけながらでなければ筋肉は増やせません。
また痩せる時には、どうがんばっても筋肉量も減ってしまいます。
ただ、ダイエットしながら筋トレをし、適量のプロテインを摂取することによって、筋肉が減少する割合を減らすことは可能なようです。