クラシック音楽とは時代を超えるだけの力を持った音楽です。
何十年、何百年と、消えずに残ってきた音楽です。
時代を超えて支持される文化というのは中々生まれません。
例えば、バブルの頃は眉を太くして肩パットを入れたスーツでキメた女性がもてはやされたようですが、いまそんな格好をした女性がいたら笑われるでしょう。
しかし、クラシック音楽は何百年も、消えずに残ってきました。
それだけの価値があるのです。
音楽も淘汰される
「ポップスって1年もすれば飽きられちゃうけど、クラシック音楽って何回聴いても飽きないですよね。なんでですか?」
という質問を受けたことがあります。
それは「何回聴いても飽きない音楽がクラシック音楽として残っている」からです。
自然界の中で適応能力の低い生物がだんだんと淘汰されていくように、音楽も時代の中で淘汰されます。
人々の支持を得られない音楽は流行が去れば消えていくのです。
時代を乗り越えて残ることのすごさ
もちろん、クラシック音楽の中にも長い歴史の中で消え去ってしまった音楽はたくさんあります。
しかし、何百年もの時を越えて現代にまで残っているクラシック音楽は、音楽の生存競争を勝ち抜いてきた力のある音楽なのです。
例えば、音楽の父と呼ばれるJ.S.バッハ。
彼はいまから260年以上前に亡くなったのですが、現代でも彼の音楽は多くの人の支持を集めています。
バッハが死んでから260年の歴史の中で、バッハの音楽に関わりを持った人は何億人もいると思います。
彼らがもし「バッハwwwwwww」と評価していたら、バッハの音楽はそこで消えていたわけです。
しかし、バッハの音楽は現代に残っています。
つまり、バッハの音楽は何億人もの人々の選定を通り抜けてきたのです。
バッハの音楽は100年後も残る
クラシック音楽はアイドルグループの音楽のように爆発的なヒットを飛ばしている訳ではありません。
しかし、何百年にもわたって一定の人々の心をつかみ、支持を得てきた音楽です。
260年もの間、一定の支持を集め続けるというのはものすごいことです。
それだけのパワーと価値がある音楽なのです。
某アイドルグループは10年後には笑いのタネにしかなりませんが、バッハの音楽は少なくともあと100年は価値を失いません。
そして、100年後も一定の支持を集め続けるでしょう。