姉を殺害したとして、殺人罪に問われたアスペルガー症候群の男性(42)に対する判決が波紋を呼んでいます。
裁判官は犯行の背景にアスペルガー症候群の影響があったことを認定しましたが、その上で「社会に受け皿がなく、再犯の恐れが強い」として、検察側の求刑を超える懲役20年の実刑判決が下したのです。
再犯の恐れか、差別か アスペルガー症候群被告への求刑超え「懲役20年判決」への賛否 (産経新聞) – Yahoo!ニュース
広汎性発達障害の一種、アスペルガー症候群の男が起こした殺人事件の裁判員裁判で、「社会に受け皿がなく、再犯の恐れが強い」として、検察側の求刑(懲役16年)を超える懲役20年の実刑判決が下されたことが、議論を呼んでいる。判決は「許される限り長期間、刑務所に収容することが社会秩序の維持に資する」とまで言及した。刑事司法に詳しい有識者や裁判員経験者は「一般国民の感覚に沿った妥当な判決」と評価したが、発達障害者の支援団体などからは「障害への理解が足りない」と批判の声も上がった。 …
アスペルガー症候群とは?
アスペルガー症候群とは自閉症の一種である。
おおまかに言って以下のような症状が見られる。
※詳しくは文部科学省『主な発達障害の定義について』を参照
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm
小中学生の場合、程度にもよりますが、普通学級に在籍していることも多いです。
アスペルガーでもダメなものはダメ!
被告がアスペルガー症候群だとしてもダメなものはダメ!
今回の判決は、結局、この一言に尽きると思うのです。
アスペルガーという発達障害があったとしてもなかったとしても、ダメなものはダメなのです。
障害があろうとなかろうと再犯の恐れがあるならば、長く服役させる、ということです。
アスペルガーの影響を考慮しろ!という擁護論
この判決に対して、「障害者差別だ!!」という意見もあるようです。
「障害者だから犯罪を起こしても量刑を考慮しろ!」
「犯罪を犯したのはアスペルガーのせいだから配慮しろ!」
とでもいうのでしょうか?
それはおかしいでしょ。
それは逆差別です。
問題なのは障害云々ではなく、あくまでも更生の見込みがあるかないか?再犯の可能性があるかないか?でしょう。